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スプラッシュとは
スプラッシュは、国境を超えて回遊するザトウクジラを、我々研究者も国を超えて共同でその生態の現状を調べようというものです。
季節により北太平洋の多くの沿岸海域に来遊するザトウクジラは、商業捕鯨により激減したと言われています。その生息数は、捕鯨禁止以降、各海域で地元の研究者により算出されたり、また各海域のデータを集めおおまかな北太平洋全体の生息数が推定されたこともありました。しかし、これらの数を算出するにあたり、主な生息海域をおさえ調査や解析の方法を統一するなど、研究者が足並みをそろえたわけではありませんでした。このような状況の中、その現状を理解するには、各海域で長年調査を行ってきた研究者が一丸となって、しっかりとした共同プロジェクトを組む必要性があると誰もが感じ、かつてない試みとして2002年に運営委員会が立ちあがりました。
スプラッシュは、2003年8月のトレーニングプログラムからはじまり、フィールドでは同年12月にはじまる繁殖シーズンから3年間の継続を予定しています。運営資金は、国際的な政府の参加と民間の協力団体より得ています。
スプラッシュ運営委員会は、ID写真による記録の蓄積、多角的目的に使用可能な遺伝子サンプルの保存など、将来的に行われるであろう研究にも役立つように、記録の保存と保管にも努めます。また、一般への環境教育および学生の実習の場としても、この機会をおおいに活用していく努力をしています。
調査内容
* 統一したよりよい調査や解析の方法の確立
* 北太平洋全体のザトウクジラの近年の生息数の把握
* ザトウクジラの社会的な構成のよりよい理解
* 遺伝子による系群(グループ)の理解
* 特に人間とザトウクジラが関わることの多い場所において、生息数の推定と保護管理策の制定
* 生息数の推移をはかるための必要な情報の収集
* 出産率、死亡率、妊娠率、雌雄構成などの資源パラメーターの情報の収集
* 人的影響の認識
* 遺伝子による体内汚染濃度の測定
* 鳴音による社会構造の理解
調査海域
主な調査海域は、餌場は、アメリカ、カナダ西海岸からアラスカ、ベーリング海を含むアリューシャン列島およびロシア海域です。また繁殖場は、小笠原、沖縄、フィリピンを含んだアジア海域、ハワイ諸島周辺海域メキシコ本土および、バハ、リベヤヒヘド諸島周辺海域です。

運営委員
スプラッシュ運営委員会は、各海域の調査代表者と関連機関の代表者をあわせた、以下の15名で構成されています。この15名は、実際に北太平洋の各海域で長期にわたりザトウクジラの調査にたずさわってきた研究者と、同じく関連機関の代表者としてザトウクジラに関わってきた面々です。
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調査対象海域
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海域別調査運営委員
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調査海域の詳細
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西部北太平洋繁殖海域
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山口真名美
小笠原海洋センター
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小笠原、沖縄、フィリピン海域
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ハワイ
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David Mattila
ハワイ海洋保護区
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ハワイ島、マウイ4島海域、ペンギン・バンク、カウアイ島
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メキシコ
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Jorge Urban
オートノマ大学バハ・カリフォルニア校
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メキシコ本土沿岸、バハ、リヴィヤヒヘド諸島
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中央アメリカ
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John Calambokidis
カスケディア調査研究所
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コスタリカ沿岸
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米国西海岸
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John Calambokidis
カスケディア調査研究所
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カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州沿岸
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カナダ西海岸
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John Ford
バンクーバー水族館
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ブリティッシュ・コロンビア州北部および南部沿岸
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東南アラスカ、
アラスカ湾東部
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Jan Straley
アラスカ大学東南アラスカ校、ストレイリー財団
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東南アラスカでは内海部および外洋部
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アラスカ湾西部
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Kate Wynne
アラスカ大学フェアバンクス校
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コジアク島およびシュミガン諸島沿岸部と沖合い部
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アリューシャン列島、ベーリング海
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Paul Wade/Jay Barlow/ Rick LeDuc
米国南東漁業局
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大型船による外洋調査
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ロシア 西部北太平洋索餌海域
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David Weller/Alexander Burdin
米国南東漁業局、カムチャッカ自然保護研究所
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カムチャッカ周辺海域
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関係機関
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代表者
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Southwest Fisheries Science Center, NOAA
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Jay Barlow
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National Marine Mammal Laboratory, NOAA
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Paul Wade
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National Marine Sanctuary Program, NOAA
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David Mattila
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National Park Service, Department of Interior
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Christine Gabriele
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Canada Department of Fisheries and Oceans
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John Ford
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Instituto Nacional de Ecologia, Mexico
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Lorenzo Rojas-Bracho
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スプラッシュ - アジア
現在アジア海域(西部北太平洋)で、定期的なザトウクジラの回遊が見られている場所は、小笠原、沖縄、フィリピンの3ヶ所で、スプラッシュ−アジアとしてスプラッシュに参加しています。
小笠原海域 : 小笠原海洋センター 1989−2003 代表 山口真名美
沖縄海域 : 沖縄ちゅら海水族館 1989−2002 代表 内田詮三 東 直人
フィリピン海域 : WWF−フィリピン 1999−2003 代表 Jo Marie Acebes |