【調査内容】

産卵母ガメへの標識装着とウミガメを見に来た観光客対応を主な目的として、毎年産卵シーズン中に大村海岸にて夜間パトロールを実施しています。
ウミガメに標識を取り付けて放流することで、そのウミガメが再捕獲された場合、その回遊経路・回遊範囲・索餌海域などを知ることができます。
調査の際は、甲羅の計測や外見的特徴の確認をして個体情報を記録します。
また、産卵があった場合は産卵巣の計測や観光客に向けての解説も行ないます。


⇒どんなことが分かったの?

標識放流調査を続けることで、小笠原の母ガメは1シーズン中に約2週間間隔で4~5回ほど産卵すること、
また、およそ3~4年おきに小笠原に産卵に訪れることが分かりました。
そして初寝浦海岸で上陸を確認したウミガメが、2週間後に索餌海域である宮崎県沖で再捕獲されたことから、
1日平均80kmの距離を泳ぐことがわかりました。