【調査内容】

父島列島では約30カ所ある調査海岸を定期的(1~2週間に一度)にすべて回り、各浜の産卵巣数と上陸数を調査します。
産卵巣跡を見つけたら「鉄筋」で周りを突き、卵室独特の砂の感触を探します。
場所の当たりがついたら実際に掘り、卵を確認して再び埋め戻します。
そしてその場所に棒を3本立て、メジャーで位置を計測し、記録します。
母島列島・聟島列島ではシーズン中2~3回調査キャンプを実施し、同様の調査を行なっています。


⇒どんなことが分かったの?

父島列島で産卵するアオウミガメは、あちこちの浜に分散して上陸するという特徴がありますが、
上陸ばかりで産卵しない浜も多く、産卵海岸は偏っています。
アオウミガメの好む浜は、砂質が良く、奥行きがある浜が多いです。
また、産卵巣数の推移をグラフで見てみると、その数は増減を繰り返しながらも増加傾向にあることがわかります。
2001年は約450巣、2005年は約1,200巣、そして2013年は海洋センターで調査を開始して以来最高の1,949巣となりました。