新人スタッフ奮闘記(その⑧)

2022-08-01T14:56:31+09:00

皆さんこんにちは! 新人スタッフしみずです。 今年の夏もまだまだ猛威を振るう新型コロナウイルスと記録的な猛暑で、日本中どこにいても過ごしにくい季節ですね。とはいえ、暑い日は海に入れば涼しい小笠原はむしろ快適かもしれません。夏の海は小笠原の象徴ともいえる、まさに「ボニンブルー」。青く透き通った海中はとても美しくてずっと過ごしたいくらいなので、ウミガメと同じように長く潜っていられる術を習得したくなります。 調査に向かう途中で出会ったミナミハンドウイルカ。ボニンブルーの中、船が起こす波に乗って遊んでくれました! 最近の小笠原海洋センターはといいますと。 ウミガメの産卵シーズンも終盤に差し掛かり、落ち着いてくる……はずもなく、忙しい夏を過ごしています。 今の時期は、産卵ピークだった5月後半から6月前半にかけて産み落とされた卵たちが続々とふ化・脱出をしています。海洋センター内のふ化場でも、ほぼ毎日赤ちゃんガメに会うことが出来ています。脱出があった日の朝は、赤ちゃんガメの数を数えるなどバタバタと作業が舞い込みます。それでも、毎日のように見ていても、毎日可愛くてたまりません。 ふ化場にて。 脱出したばかりです。 ふ化・脱出のあとにはふ化後調査を行っています。海洋センターのふ化場でのふ化率や、うまく脱出できなかった赤ちゃんガメがいないかなどを調べています。 とはいえまだ産卵もあるので、あちこちにある調査を行う海岸では産卵調査とふ化後調査を並行して行っています。そのため、一度調査に行くとやることは盛りだくさんで大忙し。こういうときにボランティアスタッフの存在はとても心強いです。 海洋センターで行っているウミガメ教室などのプログラムでは、前日の夜から朝にかけて脱出してきた赤ちゃんガメを参加者の皆さまにお見せすることがあります。赤ちゃんガメがいる発泡スチロール製の箱を開けると、湿った土のような、なんだか不思議なにおいがします。私は個人的に「稚ガメ(赤ちゃんガメのこと)のにおい」と呼んでいるのですが、あまり他のスタッフには共感してもらえません。 皆さまも機会があれば「稚ガメのにおい」を体感してみてくださいね!! 箱の中の赤ちゃんガメ 触って写真を撮るだけではなく、においにご注目ください! 皆さまのご来館お待ちしております!!!  

新人スタッフ奮闘記(その⑧)2022-08-01T14:56:31+09:00

【けろにあぶろぐ #8】カメは鳴くのか ①

2022-08-15T23:08:49+09:00

  小笠原海洋センターでは今年第一号の子ガメsがふ化しました! 画用紙くらいの厚さしかない小さな手足をバタバタさせる姿に、スタッフTSも心を打たれるばかりです。こんな小さいのに海岸をせっせと歩いて、大海原へと旅立っていくなんて、、、。 親の愛情を一身に受けてぬくぬくと育つ我々とまるで違う生き物なんだなと、改めて思う今日この頃です。 わさわさ出てきます。 目も顔に比べて非常に大きいです。 丸いお顔やお目め、体に不釣り合いなくらい大きな顔は、我々人類もウミガメも赤ちゃんの共通項なようです。     さて、そんなとっても小さな彼らですが、最近の研究では「どうやら鳴いている・発声しているらしい」ということが明らかになってきています。長らくウミガメを含むカメ類は「耳があまり聞こえず、あまり喋らない生き物」と考えられてきました。 カメやウミガメは哺乳類のような耳介(耳の出っ張り)を持たず、音に良く反応しているとは言い難いです。私たち小笠原海洋センターのスタッフも、夜間パトロールで産卵のため浜に来たお母さんウミガメをよく見ますが、あまり物音に気付きません。また、犬や猫のようにワンワン、ニャンニャン発声する様子もなく、こうしたカメの形態や生態が、彼らが「静かな生き物たち」と言われる所以だとか (Charrier et al., 2022)。特にカメ類は外部からの情報の大半を嗅覚及び視覚に頼っているとされ(Ferrara et al., 2019)、「音」に関するカメの研究が為されなかったのもうなずけます。 しかし、ここ10年ほどの研究によると、カメは従来考えられていたよりも「音」を出していることがわかってきました。陸生、水生合わせて少なくとも50種以上のカメが何らかの形で音を発し、敵対的な行動、交尾時などに多いそうです。ついには親子間での音のコミュニケーションまでが「音」で交わされているという報告も!(Ferrara et al., 2019) 2013年に発表された「カメ類における子ガメふ化後の親子間の鳴きかわしについて / Turtle Vocalizations as the First Evidence of Posthatching Parental Care in Chelonians」と大々的に題された論文では、南アメリカに棲息する「オオヨコクビガメ」のとても興味深い行動について研究がなされています。 なんでもこの実験では、オトナのメスのオオヨコクビガメがいる水槽に140匹の子ガメを放ち、双方の行動を観察。カメから発せられる音をレコーディングしたそうです。するとなんと、子ガメもオトナガメどちらも「音」を出し、オトナガメたちは子ガメに近づいていったではありませんか!   オオヨコクビガメのメスと子ガメたち。どうやらメスは子供たちの鳴き声に反応するらしい。   またオオヨコクビガメの子ガメを同種のオトナメスのオオヨコクビガメがいる水槽に入れたところ、子ガメたちは、メスのカメに近づき甲羅の上や、体にぴったりとくっついて休みだしたと書かれています。 また、自然界でオオヨコクビガメは子ガメがふ化するまで2か月ものあいだ、巣の近くの川でじっと過ごし、子ガメが出てくると一緒に泳いでえさ場まで旅をするそうです (Ferrara et al. 2013)。この時に、親子の間で「鳴きかわし」が行われていると予想されます。 彼らはこれを「カメ類で初めて発見された親子間の音声コミュニケーション」としています。   いかがでしょうか? ここに挙げたのは一つの研究だけですが、彼らにも少なからず社会性があることはとても興味深い事実です。 事実、「従来考えられていたより、カメは様々な音を発する」と様々な文献でまとめられております。 その音がコミュニケーションに使われているのか、それともただの音なのかはもう少し研究が必要なところ。 そして我らがウミガメはというと、「音によってふ化を同調させる」などの推測が為されていますが、先に挙げた水生や陸生のカメのようにあまり詳しくはわかっていません。 かといってウミガメが「音」を出さないのかというと、そう単純でもないようです。   さて次回の「カメは鳴くのか?」コラムでは「ウミガメの音」について焦点をしぼってゆるっとお話していきます。 次の投稿で書けるかわかりませんが、それではまた、楽しみにしていてください!   参考文献 Charrier, I., Jeantet, L., Maucourt, L., Régis, S., Lecerf, N., Benhalilou, A., & Chevallier, D. (2022). First evidence of underwater vocalizations in green sea turtles Chelonia mydas. Endangered Species Research, 48, 31–41. https://doi.org/10.3354/esr01185   Ferrara, C. R., Vogt, R. [...]

【けろにあぶろぐ #8】カメは鳴くのか ①2022-08-15T23:08:49+09:00

新人スタッフ奮闘記(その⑦)

2022-07-01T08:27:14+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センタースタッフのしみずです。 全国的に梅雨明けし、いよいよ夏本番ですね!小笠原はひと足もふた足も早くすでに真夏の陽気です。気を抜くと「暑い」しか言えなくなるので困っています。でも本当に暑いんですよ・・・恐るべし小笠原の夏・・・ でも、ボニンブルーの空と海はとても綺麗です!!! 今回のブログでは「夜間パトロール」について紹介しようと思っていたのですが、なんだか産卵のピークは過ぎてしまったような気も・・・ でも、めげずにご紹介させてください!! 「夜間パトロール」、通称「夜パト」は、その名の通り、夜の大村海岸をパトロールします。 大村海岸には、産卵のために多くのお母さんガメが上陸してきます。そんなお母さんガメの産卵を見守り、産卵した場所を周辺の目印から計測しておくことで光害対策として行っている卵の保護に役立てています。 また、お母さんガメ協力のもと標識放流も行います。 上陸している間に両後肢と左前脚に標識を付け、甲羅の大きさを計測してから海へ帰します。この個体識別を行うことで、様々な情報を得ることができるんです! 例えば・・・ アオウミガメのメスは4年に1回のペースで産卵すると言われています。では、海水温が上昇していると言われる近年、影響を受けて産卵の間隔は変化しているのでしょうか。 この疑問を解決したいと思った時に標識があるととても便利です。 以前、産卵のため上陸したときの標識が付いていると、その時の記録を遡ることができるので何年振りの産卵なのかを確認することができます。過去に何度も上陸している個体の場合、その個体の産卵間隔を20年以上にわたり確認できることも!ずっと活動が続けられてきたからこそ、こうしたデータを多く得られています。 ちなみに、今シーズン上陸した個体で過去のタグを確認すると、前回の確認が2017年の個体と2019年の個体が多いです。一般的に言われる4年ではなく、5年と3年の間隔ですね。ウミガメの謎は深まるばかりです。 夜パト中には色々なお母さんガメに出会います。せっかくなので、個人的に印象的だったカメを2頭ご紹介します。 【その1】 30分前に確認したカメが付近に見当たらず、海へ帰った形跡もなく。いなくなった!?と焦って必死に探したところ、砂浜から100m以上離れた場所まで進んでしまっていました。産卵場所を探しているうちに迷子になってしまったのでしょうか。1時間ほどかけて誘導し、なんとか海へ帰すことが出来ました。 【その2】 良い産卵場所に出会えなかったのか、ひと晩で5回も上陸してきたカメ。その日3回目の上陸のころにはもう友達のような感覚で「また来たの~!がんばって~!」と声をかけてしまいました。翌日も上陸するも産卵できず、さらにその翌日、3日目にそのカメに会った時は「今日こそ産卵して帰りたいね~」と声を掛けました。その日、多くの観光客の方に見守られながら無事に産卵することができ、なんだか私まで嬉しかったです。 いかがでしたか?こうして書きながら思い返すと、カメの産卵に向けた熱意と人間臭さにちょっと笑えてきます。(笑) 夜パト中には、ウミガメの産卵行動を見守ることもあります。夜パトの度に、というわけではないのですが、見たときには毎回ウミガメの器用さに感心してしまいます。目で見ながらではなく、後肢の感覚だけを頼りに穴を掘り、卵を産み埋めていく姿にはウミガメという生物の強ささえ感じます。 みなさんも産卵行動見学の際には、海洋センタースタッフやツアーガイドの指示に従ってそっと見守ってあげてくださいね。 夏真っ盛りの小笠原。7月はどんなウミガメに出会えるのでしょうか。 来月もお楽しみに!  

新人スタッフ奮闘記(その⑦)2022-07-01T08:27:14+09:00

【けろにあぶろぐ #7】イルカの骨を眺める ③ ~首の骨~

2022-06-17T15:19:18+09:00

来る日も来る日も雨に降られ、予定が思うように進まない今日この頃。そんな雨をものともしないアオウミガメはこれから産卵のピークを迎え、センタースタッフT.S.も始めて肌に触れて感じるウミガメの生態に驚きが募るばかりです。 さて、「イルカの骨を眺める」コラムも第3回に突入しました。 「もっとウミガメのことも書いてくれ!」 とみなさまの声が聞こえてきそうですが、たまにはこういう記事もいいかなと、半ば自己満足的に記事を書いております。そんなスタッフT.S.ですが、今回もイルカの不思議についてゆるっと書いていきますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。 前回の記事はこちら ⇒ 【けろにあぶろぐ #6】イルカの骨を眺める ② ~ヒレの骨~ 生活環境を陸から海へと変えるということは、生物にとって大きなボディプランの改変を余儀なくされ、イルカも例外ではありません。 指の骨の数が哺乳類にしては多いとか(前回記事参照)、頭に脂肪組織が詰まっているとか(前々回記事参照)。 水族館やドルフィンスイムで人気者のイルカですが、フタを開けるとけっこう変わった生き物だなと私は感じます。 そんな風変りなイルカさんですが、首の骨も奇妙な形をしています。 爬虫類であるウミガメを引き合いに出すのもどうかと思いますが、同じ海生動物であるウミガメの首の骨はこんな感じ。 ちなみにウミガメは頸椎が8個あり、人間と比べると1つ多いです。右の写真では5つ見えているので、残り3つは甲羅の中にフィットしています。 想像していたものより長いんじゃないでしょうか。 海洋センターの水槽掃除の時にウミガメたちが首を引っ込めるのも、この長い首のおかげですね。   対して、イルカさん。 右の写真の赤い丸で囲ったところが首の骨。 首短ッッッ! え.... 首短ッッッッッ!(大事なことなので2回言いました) というかなんかもう、「ギュッ」となってて一個の骨みたいになってます。 なのですがイルカも哺乳類の仲間。キリンや人間と同じで、ちゃんと首の骨は7つあります。 第1頸椎~第7頸椎(青字)。第7頸椎の次の骨は第1胸椎(胸の骨)で、肋骨が見える。   鯨類の第1頸椎(環椎)と第2頸椎(軸椎)は癒合していて、1つの骨みたいになってます (Perrin et al., 2017)。頸椎(けいつい)とは首の骨のこと。種によってまちまちですが、第3頸椎まで癒合しているものもいます。第3頸椎から第7頸椎は写真のように、薄っっっすい骨がミルフィーユみたいに連なっています。 ちなみにベルーガ(シロイルカ)やアマゾンカワイルカなどはこの頸椎の癒合が進んでいないため首をタテヨコナナメと、比較的自由に動かすことができます (Goel et al., 2021)。水族館などで体を縦にしながら首だけ飼育員の方を向くベル―ガを見たことがあるかと思いますが、これは首の癒合が進んでいない彼らだから為せる技なのです。 こんな調子で鯨類は、顔の大きさの割に非常に短い首の骨を持っていることが知られています。 大きなクジラも、愛らしいイルカも、首の骨が短いのは鯨類で共通の特徴なのです。   なぜこんなに首が短いのか?   色々文献を読んでいると、「泳ぎやすくなるために進化した」という答えにたどり着きます。 しかし、首が短いのと泳ぎやすいのとどう関係があるのか。   次回のブログではもう少し掘り下げて、ゆるっとお話したいと思います。 ではまた!   参考文献 Goel, A., Shah, A., & Gaikwad, S. (2021). A morphological analysis of the cervical spine of the dolphin. Journal of Craniovertebral Junction and Spine, 12, 72. https://doi.org/10.4103/jcvjs.jcvjs_9_21 Perrin, W. F., Thewissen, J. G. M., & Würsig, B. G. (2017). Encyclopedia of marine mammals (3rd). [...]

【けろにあぶろぐ #7】イルカの骨を眺める ③ ~首の骨~2022-06-17T15:19:18+09:00

新人スタッフ奮闘記(その⑥)

2022-05-31T13:36:50+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センター新人スタッフのしみずです。 小笠原はすっかり夏、半袖でも暑いほどの毎日です。それでも日焼け対策のため長袖で頑張っています! お風呂上がりにはアイスが欠かせず、ダイエットに支障が出そうです。 さて、夏の小笠原といえば、アオウミガメの季節です!!!!! 待ちに待った産卵シーズンが本格化してきました。 産卵シーズンは、私たち海洋センタースタッフにとっては調査シーズンでもあります。 「産卵調査」と「夜間パトロール」を主に実施していますが、今回は産卵調査を中心にお話していきたいと思います。 産卵調査の流れを簡単にご説明します。 まず、車や船で砂浜に行き、カメの足跡や産卵した形跡がないか探します。産卵した形跡があれば、そこに「テッキン」と呼んでいる棒を刺して卵のある場所を探します。場所が分かれば砂を掘って卵を3つだけ丁寧に取り出し、産卵から何日が経過しているのかを調べてから丁寧に埋め戻します。埋め戻したら他の目印となる場所から巣の場所を計測して終了です。 巣の位置を計測している様子 ・・・簡単に思えますよね。 簡単そうに書きました。 でも実際はとっても難しいんです!!!! アオウミガメの産卵した形跡は、必ずしも同じ形とは限らないので、まず産卵の形跡を探すことから難題です。カメの足跡が消えてしまっているとより難易度が上がり、集中して砂浜を歩かないと見落とすこともあるくらい難しい作業です。 さらに、産卵した形跡からお母さんガメがどんな動きをしたのか予測し、「テッキン」を使って砂の中に産み落とされた卵を探します。 卵探し中の先輩スタッフ 今の私は「このあたりに卵がありそう!」という予測が出来るように、経験値の積み重ねをしている最中です。産卵の形跡の大体の形から「まんまるタイプ」「縦長タイプ」「カーブタイプ」「ふわふわタイプ」などと名前を付けて、少しでも覚えやすいように工夫をしています。ちなみにふわふわタイプが一番の難関です。 「テッキン」は、スタッフ1人につき1本、ステンレス製の棒を持っています。 1本ずつちょっとした違いがあるスタッフのテッキン   この棒を砂に刺し、砂の感覚で卵のある場所を探します。これもとっても難しいです。 木の根や石に阻まれて思うように刺せなかったり、卵はないのに似た感覚の場所があったりと非常に難しいです。また、テッキンで砂の中の卵を割らないよう細心の注意を払う必要があるため、とにかくあちこち刺せばいい!ということでもないのです。 やっと見つけた卵は、卵の向きが変わらないように注意して観察します。産卵から1日目の卵は全体的にピンク色で、表面にやや濡れた感触があります。産卵から14日目の卵は全体的に白く、やや乾燥していて殻がしっかりした厚みのある印象になります。実際の卵を見てみると、上のほう一部分だけ白くなっていることが多く、この白い範囲から産卵日を推察します。初めて産卵調査に行った時には1日目の卵を5日目と言ってしまったり、2日目と3日目が区別できなかったりと、事前の想像以上に難しい作業でした。 卵をじっくり観察。 これは1日目の卵でした。 とにかく難しいと何度も書いてしまいましたが、そのくらい難しい作業です。一緒に調査に行く先輩スタッフを見ていると、たくさんの産卵や卵を見てきた経験値の高さが重要なんだなと実感します。私も少しでも早く追いつけるように、ひとつの経験も無駄にしないよう頑張りたいと思います。 調査は難しいことも多いですが、ウミガメたちのことをたくさん知ることのできる貴重な機会でもあり、学ぶことはとても多いです。 今年の小笠原のウミガメたちはこの夏、どんな姿を見せてくれるのでしょうか。とても楽しみです!

新人スタッフ奮闘記(その⑥)2022-05-31T13:36:50+09:00
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