夜間に砂から脱出した稚ガメは、明るい方へ向かう習性があります。
人工の明かりのない自然の海岸では、通常山側よりも海側が明るくなるので稚ガメは迷わず海に帰ることができます。
しかし、街に一番近い大村海岸で脱出した稚ガメは、海よりも街の明かりに誘引されて、街の方に歩いて行ってしまいます。
これを「光害」といいます。
光害を避けるため大村海岸と海洋センター内の産卵所に産卵された卵はすべて、
雌雄の決定後に海洋センターのふ化場に保護してふ化させています。

支援ページ:小笠原の光害対策

センター施設内のふ化場

⇒ふ化場で稚ガメが生まれたらどうなるの?

1.前日の夜に脱出のあった産卵巣を翌朝掘り返し、ふ化後調査を行ないます。
脱出した稚ガメは頭数確認などを行ない、その日の夜に、宮の浜海岸かコペペ海岸にて放流します。
夜間子ガメの放流会または、子ガメ de Night!
2.ふ化場から生まれた稚ガメのうち、約150~200頭ほどを海洋センターの水槽で飼育します。
ヘッドスターティング
3.一定期間飼育後、ある程度大きくなったら標識を付けて放流します。