小笠原海洋センターは、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー(ELNA:エルナ)が運営しています。

インドネシア、小笠原、関東で、ウミガメ類の調査・保全活動の他、
小笠原でザトウクジラやサンゴの調査を行なっています。


〇エバーラスティング・ネイチャー(ELNA:エルナ)とは

アジア地域の海洋生物及びそれらを取り巻く海洋環境の保全を目的に1999年8月に設立された団体です。
当初はインドネシア現地NGOであるYayasan Penyu Laut Indonesia (インドネシアウミガメ研究センター)の国内窓口として機能しているだけでしたが、
2002年7月に特定非営利活動法人(NPO)の認証を受け、法人化したことを機にフィールドでの実質的な活動も開始しました。
また、2013年6月25日には神奈川県より認定NPO法人の認定を受け、当団体へ寄付した場合、寄付金控除が受けられるようになりました。

団体の英名であるEverlasting Nature of Asiaを短縮し、ELNA(エルナ)という名称で呼んでいます。

ELNAのウェブサイト→コチラ

 

〇海ほんらいの力をサポートする

ELNAの活動を一言で表現すると、「海ほんらいの力をサポートする」という言葉に尽きます。
海には生態的に壊れた部分を修復する自然回復力が本来備わっていますが、
人口の急激な増加と経済活動の拡大が自然界に与える影響は大きく、その回復力が大きく妨げられています。
ELNAの活動は、そうした「海に本来備わっている回復力」
すなわち「海ほんらいの力」をサポートすることに重点を置いています。
生物に直接手を加えるのではなく、生物に影響を与えている人為的要因を取り除くことが、
海洋生物保全では重要と考え、次の3つのステップを指針に活動を展開しています。

①本来の生態メカニズムの解明と回復
・地球の資源が生き生きと維持されるためのメカニズムの解明
・メカニズムに影響を及ぼす人為的要素を取り除く方法をシステム化する
②地域住民の参加
・保全システムの継続を目指す
・人の生活と保全システムの両立を目指す
③経験の共有と地域の拡大
・成功したプロジェクトをモデル化し、他地域で共有し発展させる
・それぞれの活動拠点での自立を目指す

 

〇ELNAの活動のモットー

ELNAがモットーとするのは「フィールドワーク」です。
フィールドにおいて自分たちの目で見、耳で聞き、そして感じる。
単純なことではありますが、ELNAが最も大切にしている部分です。
ELNAは人々の暮らしや文化を共有しつつ、
実情に即した民間レベルでの実践的な海洋生物の調査保全活動を行っています。
「荒廃する自然環境」と「貧困=人々の生活」これら2つの現実を前に
「今やるべきこと」、「今できること」を行っています。
「永遠なる自然」を意味する「エバーラスティング・ネイチャー」
ちょっと大胆なネーミングではありますが、ELNAが求める人々と自然の姿がそこにはあります。

 

〇ボランティアに参加する

小笠原海洋センターではウミガメやザトウクジラの保全活動を一緒に行うボランティアを募集しています!

詳しくは→コチラ