2016年3月30日、アカウミガメのパインちゃんを父島の東側にて放流しました。甲羅の形がパイナップルに似ていることから『パインちゃん』と父島の小学生たちに名付けられ、島民や観光客の皆さまに親しまれていました。

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このアカウミガメは、2015年2月12日に父島から西へ約20km地点で、漁のために仕掛けたロープに引っ掛かっているところを発見されました。あれから一年、甲羅の大きさは2倍以上になり、甲羅磨きをするときには指を咬んでくるほど元気になりました。小笠原でほとんど見かけることのないアカウミガメ。日本で産まれたアカウミガメはふ化後に海に入ったあと、黒潮などの海流に乗って、ハワイや北アメリカ大陸を目指して泳いでいくことが知られています。その旅の途中で、ロープに絡まってしまったのかもしれませんね。

 今頃はアメリカ大陸を目指して、大海原を泳いでいる途中でしょうか?
道中気を付けて、無事に大きくなるんだよー!