ある日のウミガメ教室での一場面。
「これがアオウミガメの頭骨です!」
「へぇー。なんかのっぺりしてますねー。」
初めてウミガメの頭骨をご覧になったお客様は、比較的のっぺりとしたその風貌に驚かれたご様子。
生きている姿とはかけ離れた「頭蓋骨感」のある頭骨を想像していたようです。
この記事を読んでいるみなさまはウミガメの頭骨をご覧になったことはありますか???
小笠原海洋センターに展示されているアオウミガメの頭骨コレクションs。
今でも鮮明に覚えていますが、私も初めて見た時は、
「そのまんまやん Σ(- -ノ)ノ エェ!?」と思いました。
ちなみにこちらはハシナガイルカの骨格。
どうも。ハシナガイルカです。
かわいらしい生前の姿とは趣を異にする、どこかプレデター感の漂うこのお顔立ち、、、。
(イルカの頭骨についてはまたブログを書こうかなと考えております。)
動物の頭骨ってどこかミステリアスですよね。人間でもイルカでも、無骨にあいた眼孔を覗くと、生きていた時の姿を想像して複雑な気持ちになります。
しかしウミガメはなんというか、、、。
見たままそのまんまなんですよ、、、。
どうも。アオウミガメです。
哺乳類のように体毛もなければ、軟骨でできた耳が生えているわけでもありません。
生きているときにはここに、筋肉、皮、鱗がつくのみです。
かといって他の爬虫類、例えばトカゲ(コモドオオトカゲ)やヘビの頭骨と見比べてみても、頭の形をしており、結構そのまんまです。
生前の姿との見た目のギャップが少ない分、のっぺりとした印象を抱くのでしょうか?
一応爬虫類であるウミガメですが、実は他と比べて非常に 特異な形状をした頭骨 を持っています。
そしてこの特異性こそが、見た目がなんとなく「そのまんまだな」と、印象を受ける理由なのかと私は考えます。
次回のけろにあぶろぐではこのウミガメの頭骨の特異性について掘り下げ、
「のっぺり・そのまんま感」の正体を突き詰めたいと思います!
次回もお楽しみに!