ファイトクラブ

先日の帰り道、自転車を走らせていると街灯の陰の中にうごめくものが…

鳥?いやネズミか?いずれにせよ、飛び出してこないでよ~と念じつつ、
注視しながらシャーっとすれ違ったのに、微動だにしない。

…ほぉ~う。なかなか肝の据わったやつじゃないかと。
これはひとつ正体を確認せねばと。

何者かもわからぬ小さな巨人に敬意を表し、自転車を降りてUターン。
距離が詰まってきているのに動かないので、もしかしたらお亡くなりになってるのかしら?
なんて思いつつ近寄ってみたら、そうきたか…

すでに臨戦態勢だったのね。

まさか天下の公道でストリートファイトを受けてしまうとは…
ただ、こちらも男としての意地がある。プライドってやつです。

心の中でゴングが鳴り響きます。

こちらの作戦は、細かくジャブ(足でちょんちょん)を打ちつつ、
ロープ際へ追い込む(歩道へ避難させる)というオーソドックススタイル。

どうせこの黄金の左(黄色いぎょさん)にビビって、ささぁーっと逃げるだろう、
と思いきや…

ちょん…(あれ?)
ちょん…ちょんちょん…(え?)

よ…弱い。というより、めちゃ遅い。
カニって俊敏なイメージだったのですが、移動も攻撃もゆーっくり。

貴様の右アッパーも左フックも、すべて止まって見えるぜ!
と勝利を確信し、渾身の右ストレート(つまんで)でK.O(歩道に置く)をもぎ取りました。

そして、勝利の余韻に浸りつつ、のそのそと動くカニを見て思いました。

ファイト、カニ(クラブ)。