2月28日から3月4日まで、ペルーの首都リマで開催された『第36回国際ウミガメ会議』に出席してきました。今年は約600人の学者や研究者、保護活動家、学生、政府関係者などが集まりました。

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意外にも南米での国際会議は今回が初開催ということで、前回の会議よりも中南米の発表が充実していました。中南米には日本では見ることのない、ヒメウミガメのアリバダ(集団産卵)やオサガメの産卵地、南半球のアカウミガメの重要な餌場やその他重要な産卵地がいくつもあります。また、ウミガメの混獲問題に関しても地域と密着して積極的に取り組んでいました。

世界のウミガメ事情を勉強できたのと同時に、小笠原のウミガメ調査の重要性も再認識できました。産卵雌ガメ数が小笠原ほど上昇傾向をたどっている産卵地は世界でも稀です。ですが、ウミガメ産卵地としての日本の小笠原の知名度は世界ではまだ浸透していません。まだまだ、アピール不足なのを痛感しました。来年度からの課題となりそうです。