ウミガメレスキュー日誌2018 vol.4

『開いた口が塞がらない』

みなさんも一度くらいは経験したことがあるかと思います。
筆者も働き盛りの30代半ば。もれなく経験済みです。

数々のレスキューをこなしてきた百戦錬磨の海洋センタースタッフですが、
まさかウミガメを見て、しばらく思考停止するとは思いませんでした。

少し前に「二度見」について触れましたが、本当に訳の分からない状況に出くわすと、
人ってしばらく凝視してしまうものなんですね。二度も見直す必要皆無です。

その際の写真がこちらです。

(?…えっ…なにあれ…??)

(???…カメ…なのは…わかる…けど…えっ…????)

(?????…どうなって…なにしてんの??????)

(だっ…大丈夫ですかっ!!???)

まずは命に別状ありませんでした。一安心です。(…いや、安心か?)
あまりの状況のせいか、逆に冷静になります。

(取り敢えずタグを付けちゃおう。パチン…よし…起こさねば)

何度かウミガメレスキューで触れていますが、産卵母ガメはめちゃ重いです。
しかも、この状況が朝の6時半。運悪く女性スタッフしかいません。
が、なんとか3人がかりでひっくり返せました。

朝からきついわー。腕とか心臓とか。

少し落ち着いたところで、ウミガメ刑事の現場検証開始です。

(なぜ彼女はひっくり返っていたのか…)
気分はもう名探偵コ●ンです。もしくは金田一●年。

誰かのいたずらか?いやいや、捜査は足が大事と申します。
辺りを見回すと、まだ新しい被害者(カメ)の足跡が。

その足跡を辿ってみると、センター内をウロウロしつつ、たまに穴を掘ってみつつ、
辿り着いた先がなんとまぁ…そこって…マジっすか?

検証結果は「滑落事故」でした。
比率でいうと、そこそこの高さです。
しかも落ちた後にバタバタしつつ、引き潮とともに少しずつ移動したのでしょう。
本当に無事で何よりでした。

まさかの想定外過ぎる事態に、再発防止のためのバリケードを速攻で設置しました。
家(海)に帰るまでが遠足(産卵)です。本当に気を付けてね。