びいなすちゃんはいまどこへ?

2023-01-29T17:44:26+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センタースタッフのしみずです。 すっかり時間が経ってしまいましたが、あけましておめでとうございます! 昨年はたくさんのあたたかいご支援をいただき、無時に調査・研究活動を継続することが出来ました。厚く御礼申し上げます。 本年も引き続き、ウミガメ保全活動・ザトウクジラ調査などの活動を継続してまいります。もちろんブログやSNSでの発信も頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします! 2022年は新型コロナウイルスが小笠原でも流行し、なかなか思うように調査に行けなかったり、お客様の数が少なかったりと、海洋センターにとっては少し大変な1年でした。一方で、SNSでは過去最大の反響をいただいたり、新商品が好評だったり(コチラが大好評でした)と、嬉しい出来事もたくさんありました。 最近の出来事といえば、やはり『びいなすネイチャープロジェクト』のびいなすちゃんを放流したことでしょうか。このプロジェクトは、ぱしふぃっくびいなすという客船と共同で行っていたプロジェクトで、いつかびいなすちゃんを放流して生態解明するという目的でこれまで実施してきました。 びいなすちゃんは私が就職したときにはすでに飼育していたので、毎日水槽にいるのが当たり前でした。そんな子を放流するのは寂しさもありますが、ここまで大きく立派に成長したのだから海へ行ってもきっと大丈夫という自信を持って送り出すことが出来ました。それでもやはり、びいなすちゃんがいた水槽を見るたびに「大丈夫かな、元気かな」と心配してしまいます。これが親心でしょうか・・・ 水槽にいたころのびいなすちゃん 今回放流したびいなすちゃんには発信機を装着しています。 まだ分からないことが多いのウミガメの中でも、より分かっていないのが生まれてから数年の子どものカメたちの行動です。今回は4歳のびいなすちゃんに発信機を背負って海で生活してもらい、少しでも多くの情報を得られることを期待しています。 発信機による追跡の様子は、HP上で公開しています。24時間ごとの更新ですが、衛星を使用した追跡のために衛星通過のタイミングによっては更新されない日が続くこともあります。 現在までは順調に更新されています!(一度ニュージーランド付近まで行っていますが、さすがに考えられないので、発信機のエラーかと思います)びいなすちゃんは基本的に父島周辺をうろうろしているようです。 皆さまもぜひ一緒にびいなすちゃんの行く先を見守ってください!→びいなすちゃんの回遊経路マップ 今回装着した発信機は、手のひらに乗る小さなサイズ。甲羅の大きさが50㎝ほどのびいなすちゃんに装着するには「ちょうどいい」大きさでした。 装着の際にはちょっと特殊な接着剤を使います。完全に硬化するまでに時間がかかるもので、放流の前日に約3時間かけて装着を行いました。もう少し早く終わるかな?と思っており、硬化したころにはすっかり暗くなってしまいました(笑) 放流当日の朝、発信機は無事かな?と心配していましたが、水槽の中で発信機を背負ったままいつも通りに過ごしていたようでまずはひと安心。最後の朝ごはんを食べたあと、午前中のうちに船に乗り沖へと向かいます。船の上でも激しく暴れることはなく、落ち着いて過ごしていたびいなすちゃん。4年間海洋センターで過ごした余裕が感じられました。 びいなすちゃんに「いってらっしゃい、頑張ってね」と声を掛けると、いよいよ放流の瞬間がやって来ます。声を掛けて何気なくびいなすちゃんの頭に触れた時には、思わず涙が出そうでした。しかし、泣いている暇はなく、放流の瞬間を動画に収めるべく、船のはしごを海中に降ろし、足を掛け懸命に手を伸ばしてカメラをセット。年末の海に膝下まで浸かりながら、ぱしふぃっくびいなすにご乗船された皆さまにびいなすちゃんの雄姿を届けられるよう、必死に手を伸ばします。心配になって何度も録画ボタンが押されていることを確認してから海中にカメラを入れ、頼むからちゃんと映っていてくれ~~!と念じていました。 放流されたびいなすちゃんは突然の大海原に驚いたのか、最初の数秒はスタッフの手から離された体勢のまま固まっていました。ゆっくりと泳ぎ出し船から離れると、息継ぎの度に船の方向を確認するような動きを見せ、びいなすちゃんも名残惜しいと思ってくれたのかな?なんて幸せな思い込みをさせてくれました。 しばらく見守り、びいなすちゃんが完全に船から離れたことを確認したあと、私たちは港へ戻りました。 一生懸命に撮った動画は、先ほどのびいなすちゃんのページ内やYouTubeで公開しています。 ぜひご覧ください!→【びいなすネイチャープロジェクト】「びいなすちゃん放流!」

びいなすちゃんはいまどこへ?2023-01-29T17:44:26+09:00

11/13 展示館エリア閉館のお知らせ

2022-11-28T15:51:58+09:00

  11/13(日)の展示館エリアは閉館いたします。 開館は<屋外水槽エリア>のみとなります。 ウミガメのおやつは屋外にて販売しておりますので、是非お越しください。 また、Tシャツやその他物販はELNAサポートショップでもお買い求めいただけます。是非ご覧ください。 ▽ELNAサポートショップ▽ https://elna-support-shop.stores.jp/   よろしくお願いいたします。 小笠原海洋センター  

11/13 展示館エリア閉館のお知らせ2022-11-28T15:51:58+09:00

展示館エリア閉館のお知らせ(10/20・10/26)

2022-10-18T11:19:00+09:00

  10/20(木)、10/26(水)の展示館エリアは閉館いたします。 この2日間、開館は<屋外水槽エリア>のみとなります。 ウミガメのおやつは屋外にて販売しておりますので、是非お越しください。 また、Tシャツやその他物販はELNAサポートショップでもお買い求めいただけます。是非ご覧ください。 ▽ELNAサポートショップ▽ https://elna-support-shop.stores.jp/   よろしくお願いいたします。 小笠原海洋センター  

展示館エリア閉館のお知らせ(10/20・10/26)2022-10-18T11:19:00+09:00

新人スタッフ奮闘記(その⑨)

2022-10-03T15:27:37+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センター新人スタッフのしみずです。 今年の夏、皆さまにとってはどんな夏でしたか? 私にとっては小笠原で迎える初めての夏。調査の合間や休日に海で泳ぎ、時にはイルカと一緒に泳ぐことも出来ました。今年の夏は海況が良くない日が多く、なかなか海には出られませんでしたが、それでもたくさんの魚たちと出会えた充実した夏でした。 夏が長い小笠原ですが、朝晩は冷え込み長袖が欠かせなくなってきました。小笠原では台風が相次いで接近していましたが、大きな被害が出ることもなく、カメたちも元気に過ごしています。 海洋センターの夏は、夜間パトロールに夜間放流会、大村海岸の卵の保護、産卵調査にふ化後調査、稚ガメ(赤ちゃんガメ)の入槽、そしてたくさんのお客様、と盛りだくさんでした。戸惑うことや上手く出来なかったこと、失敗もありました。1年目の反省として、めげずに来年もまた頑張りたいと思います! 今回のブログでは、そんな1年目の夏に撮影した写真たちをたくさんお見せしたいと思います。可愛い赤ちゃんガメの写真も、実はSNSに載せきれないくらいあるんです。それではひとことコメントとともにお楽しみください! ふ化場での1枚。その日の夜には脱出(地上に出てくること)をしそうなカメたちが見えていました。   地上に脱出してきた赤ちゃんガメたち。ふ化場ではそれぞれの巣ごとに管理するためネットで囲っています。 朝出勤するとネットの中にたくさんの赤ちゃんガメがいる光景は、何度見ても嬉しい気持ちになります。   脱出直後の赤ちゃんガメ。手のひらにすっぽり収まるくらいの小ささです。     太陽の光に照らされる赤ちゃんガメ。可愛さ5割増しです。       ウミガメですから当たり前なのですが、初めて水に入ったその瞬間から上手に泳ぎます。 カメラを見下ろして、ちょっと警戒しているような表情がお気に入りの一枚です。 1歳の子ガメとご対面。気にせずパタパタし続ける赤ちゃんガメと、ちょっと近付いてきては離れることを繰り返した1歳の子ガメ。なんだか不思議な関係性があるようです。 昨年に引き続き父島に来てくれた「探巣犬」のケンちゃん。 スタッフ、ボランティア、島民、みんなに愛されるアイドルです。 もちろん卵探しでは大活躍! 人間が見落としていた巣をいくつも見つけてくれました。 最近の子ガメも1枚。移動のための容器を準備している最中、少し待ってもらっていたのですが、、、 ちょっと不服そうな顔をしながら、大人しく待っていてくれました。   以上です! いかがでしたでしょうか。 カメたちの可愛さで皆さまの心が少しでも癒されていたらいいな、と思います。 それではまた次回!

新人スタッフ奮闘記(その⑨)2022-10-03T15:27:37+09:00

【台風17号接近に伴う臨時休館について】

2022-09-26T11:03:36+09:00

台風17号の小笠原接近に伴い、小笠原海洋センターは、9月26日(月)・9月27日(火)・9月28日(水)の3日間、臨時休館いたします。 ※ 今後の天候次第で閉館の期間は変更になる可能性がございます。 休館中は展示館エリア、屋外水槽エリア共にご覧になることができません。また施設内への立ち入りもご遠慮いただきます。 楽しみにしていただいたみなさまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 小笠原海洋センター

【台風17号接近に伴う臨時休館について】2022-09-26T11:03:36+09:00
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