【本日 8/30(火)の開館について】

2022-08-30T08:56:36+09:00

本日 8/30(火)の小笠原海洋センターはお昼、13:30より通常オープンします。 展示館及び水槽エリア両方ともご覧になることができます。 何卒、よろしくお願い申し上げます。 小笠原海洋センター

【本日 8/30(火)の開館について】2022-08-30T08:56:36+09:00

台風11号接近による臨時閉館のお知らせ

2022-08-29T08:45:49+09:00

台風11号の小笠原諸島接近に伴い、8/29の小笠原海洋センター(展示館及び屋外水槽エリア)は午前のみのオープンとさせていただきます。 なお午前中でも、風が強いなど開館が困難だと判断された場合、直ちに閉館する可能性もございます。予めご了承ください。 何卒、よろしくお願いいたします。 小笠原海洋センター

台風11号接近による臨時閉館のお知らせ2022-08-29T08:45:49+09:00

新人スタッフ奮闘記(その⑧)

2022-08-01T14:56:31+09:00

皆さんこんにちは! 新人スタッフしみずです。 今年の夏もまだまだ猛威を振るう新型コロナウイルスと記録的な猛暑で、日本中どこにいても過ごしにくい季節ですね。とはいえ、暑い日は海に入れば涼しい小笠原はむしろ快適かもしれません。夏の海は小笠原の象徴ともいえる、まさに「ボニンブルー」。青く透き通った海中はとても美しくてずっと過ごしたいくらいなので、ウミガメと同じように長く潜っていられる術を習得したくなります。 調査に向かう途中で出会ったミナミハンドウイルカ。ボニンブルーの中、船が起こす波に乗って遊んでくれました! 最近の小笠原海洋センターはといいますと。 ウミガメの産卵シーズンも終盤に差し掛かり、落ち着いてくる……はずもなく、忙しい夏を過ごしています。 今の時期は、産卵ピークだった5月後半から6月前半にかけて産み落とされた卵たちが続々とふ化・脱出をしています。海洋センター内のふ化場でも、ほぼ毎日赤ちゃんガメに会うことが出来ています。脱出があった日の朝は、赤ちゃんガメの数を数えるなどバタバタと作業が舞い込みます。それでも、毎日のように見ていても、毎日可愛くてたまりません。 ふ化場にて。 脱出したばかりです。 ふ化・脱出のあとにはふ化後調査を行っています。海洋センターのふ化場でのふ化率や、うまく脱出できなかった赤ちゃんガメがいないかなどを調べています。 とはいえまだ産卵もあるので、あちこちにある調査を行う海岸では産卵調査とふ化後調査を並行して行っています。そのため、一度調査に行くとやることは盛りだくさんで大忙し。こういうときにボランティアスタッフの存在はとても心強いです。 海洋センターで行っているウミガメ教室などのプログラムでは、前日の夜から朝にかけて脱出してきた赤ちゃんガメを参加者の皆さまにお見せすることがあります。赤ちゃんガメがいる発泡スチロール製の箱を開けると、湿った土のような、なんだか不思議なにおいがします。私は個人的に「稚ガメ(赤ちゃんガメのこと)のにおい」と呼んでいるのですが、あまり他のスタッフには共感してもらえません。 皆さまも機会があれば「稚ガメのにおい」を体感してみてくださいね!! 箱の中の赤ちゃんガメ 触って写真を撮るだけではなく、においにご注目ください! 皆さまのご来館お待ちしております!!!  

新人スタッフ奮闘記(その⑧)2022-08-01T14:56:31+09:00

【けろにあぶろぐ #8】カメは鳴くのか ①

2022-08-15T23:08:49+09:00

  小笠原海洋センターでは今年第一号の子ガメsがふ化しました! 画用紙くらいの厚さしかない小さな手足をバタバタさせる姿に、スタッフTSも心を打たれるばかりです。こんな小さいのに海岸をせっせと歩いて、大海原へと旅立っていくなんて、、、。 親の愛情を一身に受けてぬくぬくと育つ我々とまるで違う生き物なんだなと、改めて思う今日この頃です。 わさわさ出てきます。 目も顔に比べて非常に大きいです。 丸いお顔やお目め、体に不釣り合いなくらい大きな顔は、我々人類もウミガメも赤ちゃんの共通項なようです。     さて、そんなとっても小さな彼らですが、最近の研究では「どうやら鳴いている・発声しているらしい」ということが明らかになってきています。長らくウミガメを含むカメ類は「耳があまり聞こえず、あまり喋らない生き物」と考えられてきました。 カメやウミガメは哺乳類のような耳介(耳の出っ張り)を持たず、音に良く反応しているとは言い難いです。私たち小笠原海洋センターのスタッフも、夜間パトロールで産卵のため浜に来たお母さんウミガメをよく見ますが、あまり物音に気付きません。また、犬や猫のようにワンワン、ニャンニャン発声する様子もなく、こうしたカメの形態や生態が、彼らが「静かな生き物たち」と言われる所以だとか (Charrier et al., 2022)。特にカメ類は外部からの情報の大半を嗅覚及び視覚に頼っているとされ(Ferrara et al., 2019)、「音」に関するカメの研究が為されなかったのもうなずけます。 しかし、ここ10年ほどの研究によると、カメは従来考えられていたよりも「音」を出していることがわかってきました。陸生、水生合わせて少なくとも50種以上のカメが何らかの形で音を発し、敵対的な行動、交尾時などに多いそうです。ついには親子間での音のコミュニケーションまでが「音」で交わされているという報告も!(Ferrara et al., 2019) 2013年に発表された「カメ類における子ガメふ化後の親子間の鳴きかわしについて / Turtle Vocalizations as the First Evidence of Posthatching Parental Care in Chelonians」と大々的に題された論文では、南アメリカに棲息する「オオヨコクビガメ」のとても興味深い行動について研究がなされています。 なんでもこの実験では、オトナのメスのオオヨコクビガメがいる水槽に140匹の子ガメを放ち、双方の行動を観察。カメから発せられる音をレコーディングしたそうです。するとなんと、子ガメもオトナガメどちらも「音」を出し、オトナガメたちは子ガメに近づいていったではありませんか!   オオヨコクビガメのメスと子ガメたち。どうやらメスは子供たちの鳴き声に反応するらしい。   またオオヨコクビガメの子ガメを同種のオトナメスのオオヨコクビガメがいる水槽に入れたところ、子ガメたちは、メスのカメに近づき甲羅の上や、体にぴったりとくっついて休みだしたと書かれています。 また、自然界でオオヨコクビガメは子ガメがふ化するまで2か月ものあいだ、巣の近くの川でじっと過ごし、子ガメが出てくると一緒に泳いでえさ場まで旅をするそうです (Ferrara et al. 2013)。この時に、親子の間で「鳴きかわし」が行われていると予想されます。 彼らはこれを「カメ類で初めて発見された親子間の音声コミュニケーション」としています。   いかがでしょうか? ここに挙げたのは一つの研究だけですが、彼らにも少なからず社会性があることはとても興味深い事実です。 事実、「従来考えられていたより、カメは様々な音を発する」と様々な文献でまとめられております。 その音がコミュニケーションに使われているのか、それともただの音なのかはもう少し研究が必要なところ。 そして我らがウミガメはというと、「音によってふ化を同調させる」などの推測が為されていますが、先に挙げた水生や陸生のカメのようにあまり詳しくはわかっていません。 かといってウミガメが「音」を出さないのかというと、そう単純でもないようです。   さて次回の「カメは鳴くのか?」コラムでは「ウミガメの音」について焦点をしぼってゆるっとお話していきます。 次の投稿で書けるかわかりませんが、それではまた、楽しみにしていてください!   参考文献 Charrier, I., Jeantet, L., Maucourt, L., Régis, S., Lecerf, N., Benhalilou, A., & Chevallier, D. (2022). First evidence of underwater vocalizations in green sea turtles Chelonia mydas. Endangered Species Research, 48, 31–41. https://doi.org/10.3354/esr01185   Ferrara, C. R., Vogt, R. [...]

【けろにあぶろぐ #8】カメは鳴くのか ①2022-08-15T23:08:49+09:00

新人スタッフ奮闘記(その⑦)

2022-07-01T08:27:14+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センタースタッフのしみずです。 全国的に梅雨明けし、いよいよ夏本番ですね!小笠原はひと足もふた足も早くすでに真夏の陽気です。気を抜くと「暑い」しか言えなくなるので困っています。でも本当に暑いんですよ・・・恐るべし小笠原の夏・・・ でも、ボニンブルーの空と海はとても綺麗です!!! 今回のブログでは「夜間パトロール」について紹介しようと思っていたのですが、なんだか産卵のピークは過ぎてしまったような気も・・・ でも、めげずにご紹介させてください!! 「夜間パトロール」、通称「夜パト」は、その名の通り、夜の大村海岸をパトロールします。 大村海岸には、産卵のために多くのお母さんガメが上陸してきます。そんなお母さんガメの産卵を見守り、産卵した場所を周辺の目印から計測しておくことで光害対策として行っている卵の保護に役立てています。 また、お母さんガメ協力のもと標識放流も行います。 上陸している間に両後肢と左前脚に標識を付け、甲羅の大きさを計測してから海へ帰します。この個体識別を行うことで、様々な情報を得ることができるんです! 例えば・・・ アオウミガメのメスは4年に1回のペースで産卵すると言われています。では、海水温が上昇していると言われる近年、影響を受けて産卵の間隔は変化しているのでしょうか。 この疑問を解決したいと思った時に標識があるととても便利です。 以前、産卵のため上陸したときの標識が付いていると、その時の記録を遡ることができるので何年振りの産卵なのかを確認することができます。過去に何度も上陸している個体の場合、その個体の産卵間隔を20年以上にわたり確認できることも!ずっと活動が続けられてきたからこそ、こうしたデータを多く得られています。 ちなみに、今シーズン上陸した個体で過去のタグを確認すると、前回の確認が2017年の個体と2019年の個体が多いです。一般的に言われる4年ではなく、5年と3年の間隔ですね。ウミガメの謎は深まるばかりです。 夜パト中には色々なお母さんガメに出会います。せっかくなので、個人的に印象的だったカメを2頭ご紹介します。 【その1】 30分前に確認したカメが付近に見当たらず、海へ帰った形跡もなく。いなくなった!?と焦って必死に探したところ、砂浜から100m以上離れた場所まで進んでしまっていました。産卵場所を探しているうちに迷子になってしまったのでしょうか。1時間ほどかけて誘導し、なんとか海へ帰すことが出来ました。 【その2】 良い産卵場所に出会えなかったのか、ひと晩で5回も上陸してきたカメ。その日3回目の上陸のころにはもう友達のような感覚で「また来たの~!がんばって~!」と声をかけてしまいました。翌日も上陸するも産卵できず、さらにその翌日、3日目にそのカメに会った時は「今日こそ産卵して帰りたいね~」と声を掛けました。その日、多くの観光客の方に見守られながら無事に産卵することができ、なんだか私まで嬉しかったです。 いかがでしたか?こうして書きながら思い返すと、カメの産卵に向けた熱意と人間臭さにちょっと笑えてきます。(笑) 夜パト中には、ウミガメの産卵行動を見守ることもあります。夜パトの度に、というわけではないのですが、見たときには毎回ウミガメの器用さに感心してしまいます。目で見ながらではなく、後肢の感覚だけを頼りに穴を掘り、卵を産み埋めていく姿にはウミガメという生物の強ささえ感じます。 みなさんも産卵行動見学の際には、海洋センタースタッフやツアーガイドの指示に従ってそっと見守ってあげてくださいね。 夏真っ盛りの小笠原。7月はどんなウミガメに出会えるのでしょうか。 来月もお楽しみに!  

新人スタッフ奮闘記(その⑦)2022-07-01T08:27:14+09:00
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