【4/26 展示館 臨時閉館のお知らせ】
SakamotoTakeya2022-04-25T20:51:10+09:00島内での新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、明日4/26日の開館は《屋外水槽エリアのみ》となります。 展示資料の見学、販売商品の購入はできませんのでご注意ください。 ウミガメおやつのみの販売となります。 皆様のご理解とご協力をお願い致します。
島内での新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、明日4/26日の開館は《屋外水槽エリアのみ》となります。 展示資料の見学、販売商品の購入はできませんのでご注意ください。 ウミガメおやつのみの販売となります。 皆様のご理解とご協力をお願い致します。
2022年4月4日(月)より、小笠原海洋センターで開催しているプログラムの料金改定を行います。 ※ 表示価格は全て税込みです。 <2022年4月2日現在、開催中のもの> ○ ウミガメ教室【2時間コース】 改定前 → 大人(中学生以上):3,300円 / 小人(小学生):2,200円 改定後 → 大人(中学生以上):3,480円 / 小人(小学生):2,480円 ○ ウミガメ教室Lite 改定前 → 大人(中学生以上):1,600円 / 小人(小学生):1,100円 改定後 → 大人(中学生以上):1,980円 / 小人(小学生):1,480円 <2022年4月2日現在、休止中のもの> 下記のプログラムは再開の日時が決まり次第、ホームページ・SNSにてお知らせいたします。 ○ ウミガメ教室【3時間コース】 改定前 → 大人(中学生以上):5,500円 / 小人(小学生):3,300円 改定後 → 大人(中学生以上):5,480円 / 小人(小学生):3,480円 ○ 放流体験 改定前 → 1頭 7,700円 改定後 → 1頭 7,980円 ○ 子ガメ de Night! 改定前 → 大人(中学生以上):2,500円 / 小人(小学生):1,500円 改定後 → 大人(中学生以上):3,980円 / 小人(小学生):2,980円 ○ 夜間子ガメの放流会 改定前 → 大人(中学生以上):1,500円 / 小人(小学生):500円 改定後 → 大人(中学生以上):1,500円 / 小人(小学生):500円 / 島民(大人1人):500円 ○ Touch the Egg! ~ウミガメの卵を埋めてみよう~ 改定前 → 1巣(卵40~個)あたり 3,000円 改定前 → 1巣(卵40~個)あたり 3,480円 より一層、学びが増えるプログラムにしていくよう精進してまいりますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。 小笠原海洋センター スタッフ一同 [...]
こんにちは! 海洋センタースタッフのしみずです。 春分の日も過ぎて、半袖で過ごせそうなくらい暖かい日が増えてきました。 わたしは寒がりなので長袖がまだまだ必要ですが、ボランティアスタッフや観光客の方には半袖の方も多くみられます。あっという間に夏が来そうです!! 日焼けシーズン突入です!!!!!!日焼け止めを買い溜めしなければ!!!!!!! 最近では交尾行動中のアオウミガメを海で見かけるようになりました! 小笠原では、カメの交尾があるとザトウクジラのシーズンも終わりと言われているのでなんだか寂しい気持ちになりますが・・・ザトウクジラたちとのまた来年の再会を期待して、これから始まるアオウミガメシーズンを楽しみたいと思います! 今回は、スタッフのお仕事に関するお話はちょっとおやすみして・・・ こちらの写真をご覧ください。 水中カメラで撮影した、タイマイのアズキちゃんです。 かわいいですよね。 過去最高にかわいいアズキちゃんが撮影できたと自負しています。 そうなんです、最近のわたしは水中撮影にハマっています。 水槽の中にカメラを入れて撮影するのですが、水面からではカメラの画面は見えないのでどんな写真が撮れているのか分かりません。撮りたかったカメがフレームアウトしてしまったり、変な角度だったりとなかなかうまくはいきませんが、その分うまく写真が撮れた時の嬉しさはひとしおです。 突然水中に現れたカメラに対してのカメの反応もさまざまで、とても興味深いです。 びっくりして後ずさりする子、遠くにいたのに興味津々で近付いてくる子、完全にスルーして通り過ぎる子など、同じ水槽の中でも違いが見られるので見ていて楽しいです。 個人的には、こんなにカメの表情を引き出せる撮り方はない!と思っているので、その一部をご紹介します。 毎回カメラに突進してきて口を開ける、アカウミガメのなっちゃん。口の中まで綺麗に見せてくれました。それにしてもこんなに口を開けてくるなんて、目の前に現れるものはすべてゴハンだと思いこんでいるのでしょうか?なんだか心配です。 アオウミガメのコータくん。彼も目の前のものすべてがゴハンだと思っているようです。飼育担当としては、そのくらい食欲旺盛で健康ということなので嬉しいですが、やはりなんだか心配です。 2020年生まれのアオウミガメ。とっても警戒心が強く、カメラを入れると遠く離れたところからそっと様子を伺ってきます。何度かチャレンジしているのですが、毎回甲羅の写真しか撮れません。とても美人なお顔をしている子なので、いつか水中でもそのお顔を見せてくれることを期待しています。 こちらの0歳の子ガメは興味津々タイプ。この後カメラに激突しました。食いしん坊もほどほどにね! こちらはアオウミガメ(白変個体)のちびちゃん。カメラを入れてすぐは警戒していてあまり近付いてくれませんでしたが、しばらくカメラを入れているとよく見えている左目で覗き込むように近付いてきてくれました。 こちらはちょっと警戒している0歳の子ガメ。表情もなんだか怪訝そうに見えます。 いかがでしたか? ひとくちにウミガメと言っても、個体によって反応もさまざま。同じ環境で飼育していても、これだけ個体差があるのはウミガメの面白さだと思います。なかなか皆様が見ることのない表情もあったのではないのでしょうか。 写真を見ていただくと分かるように、ウミガメたちはカメラに向かって口を開けてきます。お客様がケガをしたり、カメがケガをしたりする可能性がありますので、水槽の中には手やカメラを絶対に入れないようにお願いいたします。 可愛い写真はブログやSNSに掲載しますので、そちらで楽しんでください! それでは今月のブログはここまで! また来月のブログでお会いしましょう!!
こんにちは! 最近、生物の進化にハマっている小笠原海洋センタースタッフのTSです。 前回のブログ「ウミガメの頭骨を眺める」では、ウミガメの特異的な頭骨の形状を掘り下げていきました。 今回は「頭」つながりということで、様々なウミガメの「口」に注目していきたいと思います。 こちらは小笠原海洋センターで飼育されている3種類のウミガメたち。 大きなアゴが特徴的な なっちゃん ↓ 小ぶりなお顔のコータくん ↓ クチバシがしゅっと細めのアズキちゃん ↓ ご覧ください。一口に「ウミガメ」といっても、顔の特徴は十亀十色です。 なぜ同じ「ウミガメ」でもここまで違いが生まれるのでしょうか? 「種の起源」で有名なイギリスの科学者チャールズ・ダーウィンは、著書「The Voyage of the Beagle」でこう述べています。 ガラパゴス諸島に生息する、お互いに非常に近縁なグループであるダーウィンフィンチ類のクチバシの形状の多様性を見ると、ある1種がここにきて、それが(食性に合わせて)様々な種に分岐していったであろう事実は非常に興味深い("Chapter17 ガラパゴス諸島" より意訳) 「進化論」を唱えた生物学の祖、チャールズ・ダーウィン氏。余談だが、彼がダーウィンフィンチ類の自然淘汰における重要性を見出したのは、ガラパゴス諸島で集めたサンプルをイギリスの鳥類学者 John Gould に見せた後だった。 ダーウィンフィンチ類(Google画像)とはガラパゴスの島々に生息する、スズメほどの大きさの鳥類の総称です。 多種多様なくちばしが特徴的ですが、お互いに非常に近いグループだということが知られています (科レベルで同じ)。 ダーウィンフィンチ類の祖先種がこの島に飛来した後、空いていたニッチ(ある生物の生態的地位のこと。例えば昆虫食のダーウィンフィンチと種子食のダーウィンフィンチは違うニッチにいると言える。)に入り込み、その中で起こった種の分化は「食性」が大きく関係しました。 あるものは太いくちばしで硬いナッツを割り、またあるものは細いくちばしを使って虫や、サボテンの花、イグアナの血を餌としています。 エクアドルの海岸から約1000km離れているガラパゴス諸島では、もともと鳥類自体が多く生息していませんでした。 その空いていたニッチを埋めるかのように、ダーウィンフィンチの祖先種はそれぞれの食性に合わせて「適応放散(単一の祖先から様々な形状をした子孫が生まれること)」していきました。 ダーウィンフィンチのイメージ図。食性や地理的隔離よって種の分化が起こった。 食べるものによって口やクチバシの形状が変化するという現象(変化するというより、その食性に特化した個体が生き残って他は淘汰される)は生物一般に知られており、ウミガメ類も例外ではありません。 アカウミガメは自然界ではカニや貝など硬いものを食べて生活しています。 なっちゃんはアカウミガメという種類のウミガメで、殻をかみ砕くため頭は大きく、アゴも頑丈です。 がぶっ!アカウミガメの顔はイカつい印象を受けます。 アオウミガメは主に海藻(キントキ・アマモ・ホンダワラなど)を噛みちぎって食べるので、アカウミガメほど頭が大きくありません。 ウミガメの中でも小顔の部類です。 アオウミガメのコータくん。なっちゃんと比べてくちばしも小ぶり。 タイマイは「海綿(カイメン)」と呼ばれる無脊椎動物を主食としています。 海綿は岩やサンゴの間の狭いところにあるので、それらをついばんで食べれるようにクチバシは細くなっています。 タイマイはクチバシが他の2種より細く、しゅっと美形なお顔。左がアズキで右がキイロ。 ガラパゴスの鳥たちとウミガメの進化を同じ土俵で語るのはナンセンスな気もしますが、「口の形状が食性に影響」されるという事実はダーウィンフィンチの例と似ていますね。 いやむしろ、「食性が口の形状に影響」されて、ある食べものに特化したものたちが生き残こり、現存するウミガメ類となっていったのでしょうか? 最近の研究では、ウミガメは比較的交雑種ができやすいとされており、しかも従来推測されていたよりも雑食性が強く、上記以外にも結構なんでも食べます。 食性だけが現生ウミガメ類の種の分化に貢献したとは考えにくいですが、ウミガメ類の口の形状は進化の過程で選択された形質といえるのではないでしょうか? 「アオウミガメの顔ってかわいいよね~」 「アカウミガメの顔こわっ」 なんて感想をよく耳にしますが、それも彼らが長い年月をかけて進化してきた証拠なのですね。 それでは次回の「けろにあぶろぐ」でお会いしましょう! 参考文献 Darwin, C. (1996). The voyage of the beagle. Wordsworth Editions. Finches and evolution. (2018, February 6). KaiserScience. https://kaiserscience.wordpress.com/biology-the-living-environment/evolution/finches-and-evolution/ 池田博明. (2015). 高校生物の進化学(第2回)ダーウィンフィンチの自然淘汰. 遺伝 : 生物の科学, 69(2), 133–141. Meijer, H. (2021, October 29). Origin of the [...]
みなさまこんにちは! 小笠原海洋センター新人スタッフのしみずです。 最近来島したボランティアスタッフの皆様からも「ブログ書いてますよね?」と言われることが増えてきて、なんだかブログを書くのが恥ずかしくなってきた今日この頃です。ボランティアスタッフの皆様、どうかお手柔らかにお願いします。 最近のニュースといえば・・・ 初回の更新の時からお話していた「ザトウクジラの調査」についに行くことが出来ました!! 船に乗って海に出て、ザトウクジラの個体識別に使用する尾びれ裏側の写真を撮る調査です。 (詳しくはこちらのページをご覧ください→http://bonin-ocean.net/humpback-whale/research ) ザトウクジラは深く潜るときに尾びれを高く上げる「フルークアップ」という動作をするので、その瞬間を狙い尾びれの裏側の写真を撮ります。 陸地にいても寒さは感じますが、海の上は風が強く、波しぶきもかかるのでとても寒いです。しかし、間近で観察することのできるザトウクジラの迫力や、彼らが見せてくれる行動に夢中になっているうちに寒さも忘れて時間が過ぎていきます。 繁殖や子育てのために小笠原近海へ来遊するザトウクジラたち。 彼らは、水面に体を持ち上げてジャンプする「ブリーチ」や、胸びれを水面に叩きつける「ペックスラップ」など様々な行動を見せてくれるのですが・・・ とにかく予測不可能。 さっきまで北に向かって泳いでいたのに、次の息継ぎでは南向きになっていたり、 フルークアップすると見せかけて尾びれを上げなかったり、 フルークアップの瞬間に体をひねり裏側を見せてくれなかったり、 一度潜った後、全く違う場所から現れたり、そのまま見失ってしまったり・・・ 彼らはひょっとして、我々を嘲笑っているのではないかと思ってしまうほどです。 今の私は、カメラ係のリベンジに燃えています。 カメラ係とは、その名の通りカメラを持って尾びれを撮影する係です。 「写真撮るだけでしょ?」と思うかもしれませんが、揺れる船の上から動いているクジラの尾びれを正確に写真に撮るのは至難の業。ピントが合わなかったり、波や他のクジラが被ってしまったりと、何枚撮ってもなかなか納得のいく写真が撮れませんでした・・・ 次こそは個体識別に使えるくらいいい写真を撮りたいです!!がんばります!! クジラ調査の際に見かけたこちら。 昨年から話題になっている軽石です。 小笠原の福徳岡ノ場で噴火してから一年以上をかけて海を漂い小笠原に戻ってきた軽石は、かなり角が取れて丸くなり、細かくなっていました。 軽石はかなり漂着しており、海洋センター目の前の製氷海岸でも拾うことができました!写真の軽石にはウミガメたちの大好物である「エボシガイ」が付着しています。 軽石はその名の通り軽く簡単に小さく砕けるので、ウミガメがエボシガイと一緒に飲み込んでしまっても排泄されることがほとんどだと考えられています。 新しく海に現れた軽石たちもこのように自然のサイクルに取り込まれていくんだなあと実感しました。 おまけ・・・ クジラ調査の日、スタッフたちの密かな楽しみは「ランチタイム」。 その時々で場所は変わりますが、波の穏やかな場所でクジラを探しつつ、景色も楽しみつつみんなで食べるお弁当は格別です。 (この日は父島の南側にある千尋岩、通称ハートロックを眺めながらのランチ。赤い岩、ハートの形に見えますか?) さていよいよ3月! 海洋センターにとっては学生のボランティアスタッフが来島して賑やかになる予感の春です! 一方、村民ボランティアとして大活躍の方もたくさん島を離れてしまう寂しい春でもあります(泣) 寂しいですが・・・また小笠原で会えた時には「成長したね!」と声をかけていただけるくらいのスタッフになりたいと思いますので、絶対にまた遊びに来てくださいね!!! それではまた来月のブログでお会いしましょう!
所在地
〒100-2101
小笠原村父島字屏風谷小笠原海洋センター
TEL
04998-2-2830
E-MAIL
info@bonin-ocean.net
小笠原海洋センターは、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャーが運営しています。
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