クサガメ、ゾウガメ、カミツキガメ、アオウミガメ…
一言に「カメ」と言っても、地球上には様々なカメがいます。

今現在、世界には約300種類のカメが存在し、そのうち海に生息する「ウミガメ」は7種類います。

①オサガメ Dermochelys coriacea
②オリーブヒメウミガメ Lepidochelys olivacea
③ケンプヒメウミガメ Lepidochelys kempi
④アカウミガメ Caretta caretta
⑤タイマイ Eretmochelys imbricata
⑥アオウミガメ Chelonia mydas
⑦ヒラタウミガメ Natator depressus

5~8月頃に、小笠原で毎晩のように産卵しているのは、アオウミガメです。

だがしかし、みなさんはご存知でしょうか?
そのアオウミガメにそっくりな「クロウミガメ」なるものが存在していることを。

【クロウミガメ Chelonia mydas agassizii
メキシコの東部沿岸、ガラパゴス諸島、ハワイ周辺など、東太平洋沿岸の熱帯・温帯域に分布が確認されているが、分類学的にはアオウミガメの亜種とする意見と、独立種とする意見があり、正式な分類学的記載は行なわれていない。日本国内でも八重山諸島や沖縄、北は岩手県三陸沖でも発見されている。
その外見的特徴はアオウミガメに酷似しているが、アオウミガメより少し小ぶりで名前の通り全体的に黒く、アオウミガメの黄色がかった白色の腹部や頭部の鱗板周辺も黒っぽい。また、アオウミガメの甲羅は卵型であるのに対して、クロウミガメの背甲の後肢側は狭くくびれている。主食はアオウミガメと同じく海藻・海草類である。

日本で確認されるのは珍しいクロウミガメですが、
2017年には海洋博公園・沖縄美ら海水族館のウミガメ館にて、
世界で初めて、人工飼育下での繁殖に成功したそうです。
https://www.facebook.com/kaiyohaku.churaumi/posts/1126868480776707

残念ながら小笠原近海では、いまだクロウミガメが発見されていません。

小麦色の肌(ほぼ黒)にキュッとくびれ(腰というよりお尻)が強調された、
ナイスバディーなウミガメを見かけたらご一報ください。