新人スタッフ奮闘記(その③)

2022-01-24T15:36:06+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センタースタッフのしみずです。 あけましておめでとうございます!(とっくに明けていますが…笑) 2022年も、皆様に楽しんでいただけるブログが書けるよう頑張ります!どうぞよろしくお願いいたします。 今年の冬は、長く住んでいる島民が「今年は寒い!」と話すくらいの寒さです。 海洋センターでは毎朝、水槽の水温と気温を記録しているのですが、気温は18℃を切ることがあります。この冬、大雪に見舞われている本州の方にとっては夢のような暖かさを想像されるかもしれませんが、遮るものがない海から吹く冷たい風(しかも強風)は体感温度を容赦なく下げてきます。皆さまが冬の小笠原への旅行を計画される際は「普通に寒い」ことを覚悟してきてくださいね。 ちなみに、スタッフは寒い~~!と言いながらも、素足にギョサンで水槽の掃除をしています。矛盾していますが、水仕事で濡れるので仕方がないのです。しかし、デスクワークにはもこもこのスリッパが必須です!   さて、とうとう2022年1月1日がやってきました。 ただ新年がやってきたというだけではありません。   ついに、ついに、 『子ガメの放流』 が始まったのです!!!! 2021年の夏に大村海岸で産み落とされた卵が海洋センター内のふ化場でふ化し、さらにヘッドスターティング事業として半年間の飼育期間を経て、ついに海へと旅立っていきました。 (大村海岸の卵の移動・ヘッドスターティング事業についての説明はコチラから→ https://bonin-ocean.net/about-greenturtle/hatchery-practice )   当日は小笠原村観光協会の撮影の皆様、情報を聞きつけて集まった島民や観光客の皆様に見守られて旅立っていきました。偶然、ダイビングに行く途中で海の中から見守ってくださった方も!ご見学された皆様、当日は離れた位置からそっと子ガメたちを見守っていただき、ありがとうございました。 今回放流した子ガメたちとはたった2か月ほどしか一緒に過ごしていませんが、それでも毎日顔を合わせていた子ガメの旅立ちは感慨深く、寂しく、それでいて「あの子たちなら大丈夫」と自信に満ちた気持ちになりました。どの水槽よりもたくさん食べる水槽のカメたちで、体つきもしっかりしていたので、きっと海でもしっかりご飯を食べて、大きく育ってくれるはず!と自信を持って送り出すことができました。 実家から一人暮らしをする娘を送り出した母親の気持ちと似ているような気がします。送り出される側の娘の立場しか経験していないので想像ですが・・・   放流の様子は、小笠原村観光協会のYouTubeにて公開される予定です! 公開されましたらぜひご覧ください! きっと今頃、四国や九州の沿岸を目指して一生懸命泳いでいると思います。 今回放流した子ガメたちが大きくなって、この小笠原の海で再会できることを夢見ています。       まだ海洋センターで飼育している子ガメたちも、順次放流していく予定です! 2022年も新型コロナウイルスの感染拡大が続くため、オンラインイベントでの放流も予定しています。 「小笠原には遠くてなかなか行かれない・・・」という方も、HP上やSNSでお知らせがありましたらぜひ参加してみてくださいね。 (放流時の素敵なお写真は村民ボランティアの方から提供していただきました!ありがとうございます!)     さて、新人といえども小笠原に来てからあっという間に約3か月が経ちました。新年度になるタイミングは、多くの会社と同じように体制が少し変わったり、仕事の分担を見直したりするので、私のところにも今まで担当していなかった仕事が任されるようになりました。それが先ほどお話した放流のことであったり、お客様にはなかなか見えない事務の分野のお仕事であったりと様々です。 とはいえ、まだ3か月ですのでまだまだ経験していない業務もたくさんあります。   初回のブログでお話したザトウクジラ調査も、実はまだ行けていません(泣) 船のトラブルや天候不良など、いろいろあったのです・・・(泣) 早くザトウクジラに会いたいな~と気持ちばかりが募っています。しっかりと活躍できるように、調査に行けるその日までたくさん勉強しておきます!!! (1度だけ、とても遠くにザトウクジラを発見!尾びれが映っています。見つけられますか?)       皆様は新年の目標は立てられましたか? ・・・あ、1か月ほど経ちましたがまだ維持されていますか?というと、身に覚えのある方も多いのではないでしょうか(笑) 2022年、個人的にはとにかく動く1年にしたいと考えています。 たくさん自分から動くことで、まだ経験していない業務を覚えたり、不慣れな業務もたくさん経験してより短時間で効率よく行えるようにしたりと、とにかくたくさん吸収して成長したい!と思っています。 ついつい3日坊主になりがちですが、入社したての1年間、しっかり目標達成したいと思います! それではまた次回の更新でお会いしましょう!! お読みいただきありがとうございました!!

新人スタッフ奮闘記(その③)2022-01-24T15:36:06+09:00

新人スタッフ奮闘記(その②)

2021-12-30T17:24:45+09:00

みなさんこんにちは! 小笠原海洋センタースタッフの清水です。 先日のブログから1か月、小笠原はすっかり寒くなりました。 寒いとはいえ、20度を下回ったところくらいですが… 北海道在住の友人に「まだ夏の気温じゃん!」と揶揄われつつ、すっかり暖かさに慣れた体には寒くてたまりません。 前回のブログで「とびうお桟橋のシロワニ」には出会えず…と書いた数日後、めでたく出会うことができました!     しかも2匹も!!そしてシロワニだけでなく、とびうお桟橋では常連のネムリブカ、マダラエイとの競演も見ることができました。手が届きそうな場所で繰り広げられる水族館のような光景に大興奮!! ちなみに、とびうお桟橋に行くと90パーセントくらいの確率で出会えるのがこちらの「ネズミフグ」。 ちょっとおとぼけな顔がキュート♡人懐っこく寄ってくる人気者です。 その他にも「ロクセンスズメダイ」や「ボラ」、「イスズミ」などたくさんの魚に出会えるとびうお桟橋。時間があるとつい覗きに行ってしまう、お気に入りの場所です。 最近の海洋センターはと言いますと、長く活躍してくれていたボランティアメンバーたちが離島してしまい、すっかり寂しくなりました。ですが、村民ボランティアに1名新しいメンバーが増え、まさに「出会いと別れの島」を体感しています。年末年始はスタッフのみという少ないメンバーですが、寒さに負けず頑張ります!!   さて、海洋センターのヘッドスターティング事業で飼育している子ガメたちはふ化後5か月を迎え、どんどん成長中です。 この1か月で成長を最も感じた瞬間は、甲羅磨きという作業の最中です。 だいたい2週間に1度くらいのペースで、水槽の大掃除と合わせて子ガメの体に生えたコケや藻を綺麗にする甲羅磨きを行っています。甲羅磨きという名前ですが、背中もお腹も肢(あし)も全て掃除して綺麗にしています。 だいたいの場合は、左手で子ガメを持ちつつ右手にスポンジや歯ブラシを持って甲羅磨きをするのですが、2021年生まれの子ガメたちは体重1㎏を超える子も増えてきていて、片手で持つには重たくなってきました。さらに、甲羅磨きの時にぱたぱたと動かす前肢(まえあし)の力が強くなってきて、前肢にある爪も鋭くなってきていて、ちょっと痛い思いをすることもしばしば・・・笑 子ガメたちに「じっとしてて!お願い!」と頼み込みながら、毎回必死で掃除をしています。 それもこれも、子ガメたちが順調に大きくなっているという証拠!嬉しいことです♪ (片手で持ってみました、大きさが伝わるといいのですが・・・笑)   私の個人的な近況としては、お客様にウミガメのレクチャーを行う「ウミガメ教室」デビューをしました!反省点が多く落ち込みましたが・・・優しい先輩に「ぜんぜん大丈夫だよ!!」と励ましていただいたので、反省を生かして今後も頑張ります!!! また、先日初めて「ウミガメの放流」を経験しました。 放流したのは小笠原水産センターで飼育されていた「かめだ ろく」。 放流地点までの移動中、車の中では元気いっぱい!砂浜に降ろしてからも、周りを気にしながらマイペースに進む「ろく」。海に入ってからは、息継ぎのたびにスタッフたちを確認しているかのように砂浜を気にしていましたが、いずれ見えなくなっていきました。 初めて自分の手からウミガメが離れていき、元気いっぱいに海の中を泳いでいく姿を見て、思わず涙しそうになりました。「ろく」がいつかまた小笠原の海に戻ってきて、繁殖に参加してくれるといいなと願っています。 「ろく」、元気でね!! (写真左:水産センタースタッフ、写真中央・右:海洋センタースタッフ、撮影:村民ボランティア) 当ブログは今回が今年最後の更新となります。(今年は数えるほどしか更新していませんが・・・笑) 来年も皆さまに小笠原海洋センターを身近に感じていただけるような発信をしていきたいと考えておりますので、来年もよろしくお願いいたします!! それでは皆さま、よいお年を!!!

新人スタッフ奮闘記(その②)2021-12-30T17:24:45+09:00

新人スタッフ奮闘記(その①)

2021-12-12T14:28:07+09:00

みなさんはじめまして! 海洋センター新人スタッフしみずです。 今まであまり更新できていなかった ブログを更新していこう!ということで、 海洋センターでどんな業務をしているのか、 どんな日々を過ごしているのか。 このブログに「奮闘記」というタイトルを付け、 新人目線からお伝え出来ればと思います。 私は小笠原に来るのが初めてなので、 海や山、空を眺めては感動の毎日です。 さすが世界遺産の島、 どこを切り取っても美しいですね。 海洋センターの目の前にある 製氷海岸でシュノーケリングをしては 水族館のような海中に感動して、 見かけた魚の名前を調べるのに夢中になっています。 もう11月だというのに まだ水着で海に入れるなんて! と小笠原の暖かさに驚きました。 秋なのにしっかり日焼けもしました。 生き物もたくさん見かけましたが、 小笠原名物「とびうお桟橋から見られるシロワニ」 には未だ出会えず・・・ 密かにリベンジに燃えています。 さて、肝心の業務のお話。 小笠原に来る前には研修期間があり、 海洋センターを運営している 認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャーの 横浜事務所で行いました。 海洋センターで行うプログラムの練習をしたり、 ウミガメの基本を教えていただいたり、 時には大きなウミガメの解剖に 参加させていただいたり。 2週間という短い期間でしたが、 とても勉強になる濃密な日々でした。 この研修のお陰か、小笠原に来てからは スムーズに業務に参加できました (と、本人は思っています)!! 海洋センターに来てからは、飼育しているウミガメたちのお世話を主に担当しています。 毎日の水槽の掃除やエサやり、 子ガメたちの身体測定、 リビングタグの取り付けなど、たくさんの業務がありますが、 毎日行う基本的な業務なら 自分から進んで出来るようになってきました。 といってもまだまだ勉強段階。使うものやデータの場所が分からず 「これどこにありますか?」 「これどうやったらできますか?」 と先輩を質問攻めしています。 その度に優しく教えてくれる スタッフやボランティアの皆様、 本当にありがとうございます!! 皆様にご指導いただきながら、 日々成長しています! そんな中、これから勉強していくのが 『調査』に関すること! 海洋センターでは現在、 2種類の海洋生物の調査を行っています。 「アオウミガメ」の調査はメインの業務でもあり、 イメージがある方も多いのではと思います。 実は、冬から春にかけて小笠原諸島にやってくる 「ザトウクジラ」の調査も行っています。 どんな調査をしているの?という方はこちらの ページをご覧ください。→ザトウクジラの生態調査 これからの時期はまさにザトウクジラのシーズン! 今年はすでに小笠原諸島や八丈島などで 目撃情報がありました。 ホエールウォッチングがしたい方には まさにオススメなのですが、私はのんびり クジラを眺めているわけにはいきません。 調査に参加すると船の上での仕事がたくさんあり、 覚えることも山盛りなのです! クジラ調査の専門用語たち、調査の結果を記録していく紙の書き方、 クジラが見られた場所を記録するGPSの使い方、 船を係留するために使うロープの結び方、、、 書き出していると多さと難しさに 頭が痛くなりそうですが、 先輩方は当たり前にやっていること。 早く覚えて1人前のスタッフに なれるよう努力します!! まだまだ新人。 出来ないことや分からないことも多いですが、 優しい先輩たちに見守られながらも 任されている仕事もあります! そのうちのひとつがこのブログの更新!! これからもたくさん勉強しながら、 その様子をこのブログでお伝えできれば と思っています。 次回の「新人スタッフ奮闘記」では 成長をお伝えできるように頑張ります!皆様、応援よろしくお願いいたします!  

新人スタッフ奮闘記(その①)2021-12-12T14:28:07+09:00

夏のお知らせ〇

2021-07-03T18:11:18+09:00

7月に入り、急に暑くなりました父島より久しぶりのブログです。 本格的に夏がきたようです!!あっつい! ここ数日の出来事と、お知らせをいくつかご紹介。 ”横浜スタッフ大久保、初の迷走対応” とある朝、起きる時間まであと30分くらい~~~とまどろんでいたところ、 ジリリリリリリリーーーーン! 誰かの目覚まし?と思ったら、センター携帯でした。華麗な目覚ましで一発で目が覚めました! 「カメが川の上流にいて、干からびてます。」とのこと ささっと着替えて出動しました。 はてさて川の上流とは? とにかく付近を探しました。 ほどなくして、いました。聞いた通り、 ”川の上流で、乾いてました” 結構な上流でして。笑 先輩に聞いてもここまで来たカメいないとのこと! 弱ってるかもとのことでしたが私が近づいたらものすごい勢いで逃げました。 幸いにも元気でしたのでそのまま海へ誘導~~~ 結構足元の水が深くなってきて、これ以上行ったら完全に濡れそうだったので 上がれるところから上がって見守ろうと追い越して別の橋から覗き込んだところ、 まさかのまた逆流してました(苦笑) おいおーい!そっちじゃないってば!浅いじゃん!! という心の叫びがカメさんに届くはずもなく。。 潔くあきらめて、川に入り、お尻まで濡れながら海へと誘導しましたが このあとも何度も行っては戻りを繰り返し、30分くらいかけてやっとカメさんを海へ送り出しました。   ”大村海岸の掘り出し作戦、開始” さて、この季節がやってきました。 そうです、ウミガメの産卵シーズンからのふ化シーズン!! 本日今シーズン初の大規模掘り出しに行ってまいりました。 いやー暑い暑い。 いやー大村海岸きれい。   本日も頑張ってくれたボランティアーズたちです。いつもありがとう! 父島の大村海岸の卵を保護するのには大きな理由があります。 ウミガメの赤ちゃんは、砂から脱出すると、明るい方へ向かう習性がありますが 大村海岸は街に隣接しているため、街の明かりに導かれて海へかえれなくなってしまいます。 その確率ほぼ100%!!! 海洋センターでは大村海岸の卵を守るため、ふ化直前に掘り出して 海洋センター内の人工ふ化場に埋めなおしてふ化させます。 詳しくはこちらにも紹介しています↓ http://bonin-ocean.net/about-greenturtle/hatchery-practice この卵たちをお客さんに埋めてもらうプログラムもありますので ご来島予定がある方はぜひウミガメ教室3時間コースやTouch the EGG!(予約なしプログラム)で ウミガメの卵に触って、埋めて、ウミガメの保全活動に参加してみてくださいね。 この時期だけの限定プログラムになります! ※終了時期は現時点ではまだわかりませんが、例年9月下旬頃には終わってしまいます。お早めに!! ”やっと決まったウミガメ教室deNight!” お待たせしました!!!プログラム開始時期のお知らせです。 先日のブログで「6月下旬頃よりウミガメ教室deNight!の予約開始します」としていましたが 今年は産卵の開始時期と数的に中々ふ化開始の時期が読めずでした。 やっとふ化の目途がたち、確実にふ化が始まっているであろう7月27日より開始となります。 ご参加を検討してくださっている皆様、予約フォームオープン致しましたのでご予約お待ちしております! ※感染症対策の観点から通常より参加人数を制限しております。 また、先日のブログにも記載しましたが、今年度は子ガメdeNight!は開催を見合わせております。 そのため、赤ちゃんガメのプログラムにご参加希望の方は、夜間放流会を狙っていただくか、 予約ができるウミガメ教室deNight!のご予約をおすすめします! プログラムなどご不明な点ございましたらいつでもお気軽にinfo@bonin-ocean.netまでお問い合わせください。 ”契約職員募集中” 小笠原海洋センターでの契約職員募集中です! 海洋生物や海洋環境保全に関わるお仕事です。 6日に1回しかない船でしか届かない生活物資、炎天下での作業など中々甘くはありませんがELNAの一員としてご活躍したい方のご応募をお待ちしております! https://www.elna.or.jp/news/recruitment-omc2021/   ”オンラインイベント開催中” 横浜では、オンラインイベントを開催しています! 中々小笠原に来られないけどELNAの活動に興味がある方などぜひご参加お待ちしております。 7/6 19:30~20:00 「ウミガメは100㎞沖で恋をする」出版記念イベント  ELNA創設者菅沼執筆の本を発売記念にオンラインでの座談会的なイベントを開催いたします。  ウミガメ界のレジェンドとお話しする機会!  https://www.elna.or.jp/news/202107event-osagame/   7/10 10:00~11:00 「チャリティーヨガイベント」  ヨガセラピストであるERINAさん(@erina_yoga324)がチャリティーヨガイベントを開催します!  参加費は認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャーに寄付され、ウミガメの保全活動に利用されます。  https://www.elna.or.jp/news/kameyoga20210710/ 非常に盛りだくさんな内容でしたが以上となります!! 海洋センター及びELNAの活動にご支援のほど、宜しくお願い致しますm(__)m 

夏のお知らせ〇2021-07-03T18:11:18+09:00

新年度のはじまり

2019-04-15T14:10:43+09:00

皆さまこんにちは!久しぶりの投稿となった今回は3月に着任したばかりの新マネージャー・橋本がお送り致します。 ちょっと自己紹介を・・・ 私は東京生まれの33歳で、以前は商社マンとしてエネルギー業界に携わっておりました。グローバルな環境でのビジネスは非常に刺激的で私を大きく成長させてくれました。一方で自然が好きな私は、世界中で深刻化する環境・社会問題がいつしか気になる様になり、その解決に携わるためのキャリアチェンジを決心し会社を退職、環境保全・政策に関する修士課程を取得するためにイギリスへ留学しました。世界中で普及し始めている漁業認証プログラムがウミガメの混獲防止に如何に有効かを政策面から検証する論文を執筆し、昨年大学院を卒業、本年3月に海洋センターでの業務をスタートしました。 環境保全というと、シンプルに自然環境を守るもの、と思う方も多いかもしれません。もちろん、シンプルにそれが出来れば理想的ですが、現代の社会構造の中においては、様々な利害関係が存在しており、そうも簡単にはいきません。政治や経済、地域社会といった多角的な視点を加味しなくては、環境保全もうまくいきません。 小笠原海洋センターでも、行政や産業、地域の人々との繋がりを通じて、ウミガメやザトウクジラの調査・保全を有効に進めることが出来ています。そんなこれまで海洋センターが築き上げてきた地域の人々との繋がりを大切にしながら、地域のため、そして小笠原の生態系維持のためになる取り組みを進めていきたいと思っています。 ちょっと長くなりましたが、皆さま宜しくお願い致します! そんな海洋センターにおいて、地域との繋がりを象徴する様な行事が、小笠原小学校の総合学習です。総合学習とは、毎年その年の小学5年生が産卵から放流まで子ガメの面倒をみながら、アオウミガメの生態や小笠原との関わり、そして調査や保全の手法について、1年間かけて学ぶプログラムです。 3月、海洋センターに着任したての私は、総合学習の最後に行うウミガメの放流に立ち会うことができました。その日、元気いっぱいの5年生とその先生が1年間成長を見守ってきたウミガメ34頭が海へ放たれました。大海原でたくさんの旅をして、大きくなって、また元気に小笠原に戻ってくることを願って・・・ ウミガメの放流が終わった後は全員でビーチクリーンをしました。父島北部の宮の浜でしたが、これだけのゴミがありました(驚愕)!どーん!! 父島の他のビーチでも、海から流れてきたゴミをよく見ます。今世界でも話題になっているプラスチックゴミが殆どです。次に多いのはロープや網、部品といった船舶関係のものでしょうか。中には貝が沢山付着した、外国語表記のペットボトルなんかもありますが、一体どこから、どれぐらいの時間をかけて小笠原まで辿り着いたのか。 プラスチックは分解されてもなおマイクロプラスチック(粒子状のプラスチック)として海を漂います。ビーチでも、砂の表面をよーく見ると色とりどりのマイクロプラスチックが波打ち際にあるのがわかります。大きなゴミを手で拾うのは簡単ですが、無数にあるプラスチックの粒を見ると、プラスチックゴミの問題の深刻さを痛感します。 ただし、皆様もおわかりと思いますが、今の世の中においてプラスチックを避けて生活することは簡単ではありません。1人当たりの容器包装等プラスチックの発生量が世界で2番目の市場がベースとなった日本においては特に・・・ このプラスチックの問題を知ってから、私はプラスチック消費を減らす努力をしています。ペットボトル消費を減らす簡単な方法を一つシェア致します。それは水筒やコーヒーカップ(タンブラー)を持ち歩くことです。これを始めてから1年半ほど経ちますが、どうしても買わなくてはならなかったもの5~6本を除いて、私はペットボトル飲料を買っていません。水筒に水や、好きなお茶を入れて持ち歩いています。どうしてもジュースが飲みたい時にはカン飲料を買ったり。大好きなコーヒーはお店で自分のカップを渡して入れてもらっています。保温もできるし、今は種類もデザインも豊富で、本当に便利です!ぜひやってみてください!

新年度のはじまり2019-04-15T14:10:43+09:00
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