みなさまこんにちは!

例年よりも暖かかった冬が終わり、小笠原では気温が徐々に上がってきています。
繁殖のために小笠原に戻ってきたアオウミガメの姿が海岸からもちらほらと見えるようになりました。
ここから、お母さんガメの産卵が大体4月後半ごろから始まるかな~と思っていたある日・・・

「産卵跡がいくつもあったよ!!」

・・・。
なにー!!!
島のガイドさんからの目撃情報に衝撃を受けたスタッフ一同。
早い、早すぎるよ・・・カメさん・・・。

と、言うことで、行ってまいりました、産卵跡の目撃情報のあった巽(たつみ)東海岸へ。
ちなみに巽東海岸は、父島の南東部にある巽湾の中にある海岸の一つです。

上陸してみると、お母さんガメが産卵行動を取った形跡がいくつもありました。

かくして、2020年度産卵調査がスタートしたのであった・・・。

結果・・・。

産卵1件を確認!

ウミガメの卵は産み落とされた直後は薄いピンクがかった色をしており、そこから2週間程かけて徐々に白くなっていきます(卵の白色化、と言います)。

そして今回見つけた卵ですが、どうやら白色化がすでに進んでおり、産卵から2週間以上経過している可能性が示唆されました。
そうすると産卵したのは3月中?!
・・・いくらなんでも早すぎるよ・・・カメさん・・・。

他にも父島の小港海岸や南島でも産卵跡の目撃情報がありました。

我々の調査から、小笠原のアオウミガメはおよそ3~4年おきに産卵にすることがわかっています。
そして4年前の2016年はここ数年で一番産卵が多かった年。
2020年、一体いくつの産卵が行なわれるのか(=一体いくつの産卵巣を我々は探さなくてはいけないのか)。

カメのみぞ知る・・・。
調査、頑張ります!